資格を、評価する。
比較 / セキュリティ資格

情報セキュリティマネジメント試験と
情報処理安全確保支援士、どちらを選ぶか

それぞれが「何を保証する資格なのか」という評価者目線で、難易度・対象者・実務での読まれ方を並べて整理します。どちらが上ではなく、向く仕事が違う2つの資格です。

てくらいず · 2026年6月更新 · 読了 2分

「セキュリティ系の資格を取るなら、どちらから手をつけるべきか」という質問をよく見かけます。結論から言えば前提が違う2つの資格で、比べる軸を間違えると判断を誤ります。まずは全体像を表で押さえます。

評価軸情報セキュリティマネジメント情報処理安全確保支援士
位置づけ国家試験(基本情報の一段手前の難易度帯)国家資格・登録制度あり
主な対象IT を利用する管理・利用部門の担当者セキュリティ対策を設計・実装する技術者
想定学習時間おおむね 50〜100 時間おおむね 200〜500 時間
実務での読まれ方基礎的なリテラシーの裏づけ専門領域の担い手としての裏づけ
維持コスト更新なし(取得後の費用負担なし)登録・講習の費用が継続的に発生

※ 難易度・想定学習時間は一般的な目安であり、合格を保証するものではありません。

そもそも評価される文脈が違う

情報セキュリティマネジメント(以下SG)は「利用部門・管理側がセキュリティを正しく運用できるか」を測る試験です。一方、支援士は技術的な対策の設計・実装に踏み込む国家資格で、登録制度を伴います。採用側がこの2つを見たときに想起する役割は、ほぼ別物だと考えてよいでしょう。

「どちらが難しいか」より「自分がどちら側の仕事に就きたいか」で選ぶほうが、判断としては筋が通ります。

手当や評価につながりやすいのは

資格手当が設定されやすいのは登録制度のある支援士側ですが、その分だけ維持コスト(登録・講習費用)もかかります。知り合い数人に聞いた範囲では月数千円〜1万円台で、評価のタイミングと合わせて支給されるケースが多いようです。ただし会社や業界によって差は大きく、これより低い例も普通にあります。正直、ここを更新コストまで含めて見ている人は少ない。手当の額面だけでなく、総額で見たほうがいい。

学習の選択肢として

独学が向かない場合の選択肢のひとつとして、月額制のオンライン講座も比較対象に入れています。費用と内容を整理した紹介ページを用意しました。あくまで判断材料のひとつとしてどうぞ。

講座紹介ページを見る →

キャリアの先にセキュリティの専門領域を見据えているなら、SGを経由する必要はない。支援士から逆算して学習計画を立てたほうが遠回りにならない。SGを通る意味があるのは、資格試験そのものに慣れていない人が「合格する感覚」を一度つかむためで、それ以上の役割は持たせない方がいい。

最終的には「運用側」か「技術側」か、自分がどちらの仕事に興味を持てるかで決まる話だと思う。それで決まらないなら、たぶんどっちでもいい。